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たまてぼっくす

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歌舞伎を見始めたころの気分 御名残三月大歌舞伎第二部

これぞ大歌舞伎(おおかぶき)、って思いました。とにかくスゴイゾ!

筆法伝授
渋すぎる演目かとおもったけど、すごくよかった。これと寺子屋を連続して上演したらいいのに、って菅丞相やるひといないか…
仁左衛門、神だ!神々しい。三部より神って感じがした。それだけに罪人にされた落差の大きさが大変なことが起こってるって感じさせる。
源蔵(梅玉)戸浪(芝雀)夫婦が落ちぶれた境遇と細やかな夫婦の情を存分に感じさせ、それで寺子屋…ってしみじみ思った。重くなりがちな空気を希世の東蔵さんが軽やかにかき回し、かつ秀調さんとかと悪人や世間の凡庸さを浮き彫りに、ってすごくうまくできてる芝居じゃないか!
そう思わせるのは贅沢な配役ゆえか。。園生の前(魁春)っ、高貴で情け深い奥方。この人が寺子屋…ああ。最初に着てた打掛がすごくすてき。なにかゆえんのある品物かしら?

弁天娘女男白浪
時分の花の役者で見るのも楽しいけど、まことの花とはこういうの?フルボディの歌舞伎。こっちが集中していなくても掌でふんわか遊ばれて、楽しませてくれる。このものすごい余裕はなに?おとなチームの豪華配役だから?お名残りだから?菊五郎さんの姿の美しさはなに?錦絵みたいな、ってこういうこと?ゆたかなのです。おとなの役者の色気っていうか、立っているだけでかっこいいのです。
正直菊五郎さんをそういう感じで見たのはじめてかも。梅幸さんのよさがわかったような気がしたときのことを思い出した。なんか、ふっくらした雰囲気で、顔のしわとか気にしてた段階からジャンプしてダイブできたあのときみたい。
菊ちゃんが視線こそ外してるけどものすごく勉強中って雰囲気♪




第二部

  菅原伝授手習鑑
一、筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)
 後の世のため筆法を伝授せよとの勅諚を賜った菅丞相(仁左衛門)は、七日間館に籠って伝授の準備を進めています。数多い弟子の中でも古株の左中弁希世(東蔵)は伝授されるのは自分と決め付け、局の水無瀬(吉之丞)を仲立ちに丞相に清書を見てもらいますが、腰元の勝野(新悟)に悪戯するなど、その器量ではありません。
 そこへ武部源蔵(梅玉)が女房戸浪(芝雀)を伴い訪れます。幼い頃から菅家に仕えていた源蔵は、四年前不義の科で勘当されましたが、源蔵をおいて他になしと、丞相が館へ召し出したのです。園生の前(魁春)にひれ伏す源蔵夫婦でしたが、やがて源蔵一人が御学問所へ召されます。希世の邪魔だてもものともせず、見事に書き上げたその手跡に丞相は満足し、源蔵に伝授の一巻を与えます。
 そこへ内裏から参内の勅諚。丞相は解せぬまま支度を調えますが、冠が落ちたことから不吉を予感します。館を離れる源蔵夫婦と入替りに変事を伝えに来たのは、菅家の舎人梅王丸(歌昇)。間もなく丞相は、三善清行(秀調)や荒島主税(松江)ら時平方に囲まれて戻って来るのでした。『道明寺』につながる悲劇の始まりとなる一幕です。


二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
 雪の下の浜松屋へ美しい武家の娘と供侍がやってきて、婚礼の品物の品定めを始めますが、娘が万引きをしたと思った番頭は、娘の額に傷を負わせてしまいます。ところが娘の懐から出てきたのは他の店の品。店の若旦那、浜松屋宗之助(菊之助)が詫びても、来合わせた鳶頭の清次(團蔵)が仲立ちをしてもおさまらず、店の主人浜松屋幸兵衛(東蔵)は供侍に百両を渡します。
 しかし奥から玉島逸当という侍が現れ、娘が男であると見顕します。実は娘は世間で評判の盗賊、白浪五人男の弁天小僧菊之助(菊五郎)で、供侍は同じく南郷力丸(吉右衛門)でした。堂々と正体を明かして二人は帰っていきますが、この逸当こそ盗賊の首領、日本駄右衛門(幸四郎)で、先ほどの騒ぎも浜松屋の金を全て奪い取るための策略でした。悪事を重ね、耳目を集めた五人男でしたが、遂に追手が迫ります。覚悟を極め、稲瀬川の土手に勢揃いした駄右衛門、弁天小僧、南郷、赤星十三郎(梅玉)、忠信利平(左團次)は、後日の再会を約束して別れ別れに落ち延びていくのでした。おなじみの七五調の名台詞も満載の、河竹黙阿弥の代表作を上演します。
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by urasimaru | 2010-03-25 21:55 | 歌舞伎 みた | Comments(2)
Commented by ばむ at 2010-03-26 22:52 x
考えてみたら、私でも名前の分かる人ばっかりってもの凄い配役のような気がしました。
ストーリー全部ではなく名場面だけを楽しむのって歌舞伎ならではだなぁ、って。前後の辻褄は置いといて、それでも十分楽しめちゃうもんね。堪能しました。
あそこで遭遇したことと言い、歌舞伎座の不思議な魅力を感じた一時でした。ああ、雨が降って無ければなあ・・・。
Commented by urasimaru at 2010-03-26 23:33
さよなら公演も大詰めなので、五人男が全員スーパーサイヤ人ですから贅沢なもの見られましたね。
楽しい夕べでした。どうもありがとう!^^
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