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water! 脳の中の幽霊/V.S. ラマチャンドラン 、 サンドラ ブレイクスリー

脳の中の幽霊/V.S. ラマチャンドラン、サンドラ ブレイクスリー
PHANTOMS IN THE BRAIN
PROBING THE MYSTERIES OF THE HUMAN MIND

幻肢というのは、切断された手や足が感覚を持つ事。「無い」手足にひどい痛みを感じたりする症状(三代目田之助も体験したのだろうか)。
鏡を使った簡単な装置で、ラマチャンドランは世界初の「幻肢の切断」に成功した。
これはこの本のほんの最初のところなのだが、それだけでもすごく面白いし、色々な事を喚起される。

脳の研究と言うのは、物理で言うとガリレオとかの時代にいるそうです。実際に塔から玉を落してみないとわかんない。

音楽を聞きながら、ふと昔の恋人を思い出して微笑みをうかべる、なんて何気ない日常が、想像を絶するほど複雑な脳内処理の過程を経て実現されている事が、簡単な実験や、不運にも障害などを持った患者さんの症例から推測されます。
非常に面白い本なのですが、現在の私の脳の状態では、とても読むのに時間がかかっています。ときどき休みながら読んでおります。
今の自分がそういう状態にある機構、歌舞伎が好きだけど映画が苦手な理由、最近の映画は入り込めないけど寅さんは大丈夫な理由が、この本の前半を読んである程度見当がつきました(はずれてるかもしんないけどね)。

義経のオープニングの桜吹雪の中を白馬が走るシーンにずっとかすかな違和感を感じていたようだったのだが、桜吹雪がCGだということを発見して合点がいった。桜じゃなくて透過光だったらオッケーだったかも。いや、悪くないですが。
私は歌舞伎の背景や大道具をオペラグラスでどうなってるかチェックするのが大好きだし、CGというコトバが普通になっていくのを見て生活している世代なので、CGを検出しよう(ツッコミを入れたがる)とする傾向が強い。逆に、パラパラ漫画の獅子の気振りは妙にリアルに感じる。想像力が補うからだ。そして、「想像力で補う作業」を楽しく思う傾向が強いらしい。
寅さんは落語家みたいに想像シーンを語る。語りの巧さが、実際にその想像シーンを映像化するよりも、見ている人が好みのまま想像できて面白いという、ミロのビーナスの腕の様な効果をだしている。これは歌舞伎の「物語り」という手法と同じだ。

その辺のセンスが自分にあう映画監督を探せばいいのだろうが、今は芝居のライブ感にはまっているのでパスだ。

網膜の盲点を脳がどう処理しているかを自分で体験できるところだけでも立ち読みで試してみる価値があります。

オリバー・サックスが序文を、養老孟司が解説を書いてます。顔見世みたいです。

一般人向けの啓蒙書なので、ちょっと立ち読みしてみてください。
ちなみに、この文章を書くまで著者の名前をラマチャンドンだと思っていました。
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by urasimaru | 2005-12-05 13:17 | | Comments(11)
Commented by ぽん太 at 2005-12-05 21:19 x
わたしゃ、新着タイトルをみて「ふ〜ん…高麗屋、またラ・マンチャなんだ〜」って思って、やってきました(笑)
面白そうな本ですね。ちょっと興味があります。
Commented by urasimaru at 2005-12-06 12:06
加筆して猛烈プッシュしてみました。^^
Commented by ぽん太 at 2005-12-06 14:09 x
加筆猛烈プッシュのおかげで、パラパラ漫画を目撃できました!
いやあ、最高ですね。実は、私もGIFアニメ、大好きなんです。
同じGIFアニメでも、フリーハンドのそれって、すごく味わい深いですね。
関連のない記事ですが、ついTBしちゃいましたので、笑って読み流してください。
あ、ちなみに、ご紹介くださった本は、きっと読もうと強く思いました!(笑)
Commented by urasimaru at 2005-12-06 16:05
まだ読み終わりませーん。
一閑堂さんがあの本を読んでどう思うか、楽しみなのだ。ほとんど実験?
でも、忙しい間は(笑)無理しないでくださいね。
てぬぐい…さんのパラパラ毛振り、最高ですよね。
Commented by てぬぐい… at 2005-12-06 23:43 x
お礼に参上いたしました。TBありがとうございます。
 :
脳…私も興味あります。先日、理学療法の分野で面白い話を聞きました。いずれ記事にしようと思ってますので、そのときは、TBさせてください。
Commented by urasimaru at 2005-12-07 11:36
てぬぐい…さま、そこは端近。ずっとどうぞ〜。^^
気が向いたら遠慮なくどんどんTBしてくださいね。
Commented by asari at 2006-02-25 19:18 x
urasimaruさん、こんにちは。

先日、細木数子関連のリンクでたどり着いたサイトに、目の錯覚についてわかり易く記載されているものがありました。
http://www.nazotoki.com/step1.html
このサイトを見つけたとき、「どこかで同じ様な話を読んだなー」と気になっていたのですが、2月24日付のてぬぐいさんの記事で、こちらの記事を見つけることができました(^^)。Blogって便利~。
Commented by urasimaru at 2006-02-26 11:58
asariさん、情報ありがとうございます。
ダルメシアン、この本にもでていました。 おもしろいでしょ^^
Commented by てぬぐい… at 2006-02-28 12:48 x
asariさん紹介のサイト行って見ました。
最初の図にあるAとBの色が同じというの、「えっフェイクじゃないの?」と思い、疑りぶかい私は実際に切り抜いて並べてみました。
検証結果=同じでした。不思議です。
Commented by urasimaru at 2006-02-28 17:28 x
てぬぐい…さん、切り抜きましたか!親方、かなり面白いですね。
エクセルの階段、すてきです。^^
二人イナバウア−××
Commented by urasimaru at 2007-05-23 23:58
幻肢の話をちょこっとテレビでやってた。もう一年前かー。今の方がばかになってるよーな気がする。
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