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たまてぼっくす

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小津の六代目「鏡獅子」

BS2でやってた。

監督:小津安二郎 撮影:茂原英雄
配役:主演 六代目 尾上菊五郎
   胡蝶 尾上琴次郎 尾上しげる                        
謡:松永和楓 三味線:柏伊三郎 太鼓:望月太左衛門

何もかけない。資料映画だからいろいろ「いつもと違う」ところばかり気になってしまった。
ま、見たぞ、ということで。

私は所作事を見る目がない。
ま、歌舞伎も見る目ないんだけど、所作事になるとぼーとしてあさっての方向に頭が浮遊しちゃうので、ほんとに騙れ(ママ)もしない。嫌いとかじゃなくて、見るポイントが分からないんでしょ。踊れないし。
まあそんな節穴でもこんな場所を持てる時代です。
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by urasimaru | 2005-06-29 22:34 | 歌舞伎 みた | Comments(0)

良寛と子守、教草吉原雀

トミ−良寛さんよりも、初お目見えの愛子ちゃんばっかり見ていました。
最初は泣いたり引っ込んだりしちゃってたそうですが、舞台にもすっかり慣れ、自由自在に動き回っていました。下手の清元の山台の陰にお付きの人かお兄ちゃんがいて、ときどきそっちに消えたりしていましたが、結構舞台にでることに積極的な愛子ちゃんでした。
>こんな動き

お兄ちゃんの大ちゃんはずいぶんしっかりしてきました。ひとんちの子供は育つのがはやいなあ。
あと、女の子の子役が5人、こちらはちゃんとお仕事してて、良寛さんのお話を聞く時は愛子ちゃんのうろうろにも気をとられず(そばにいったら笑いかけとかはしてたみたい)ポーズをとっていました。
右近君の踊りの上手さはますます冴えてます。恥ずかしがってるところを踊らされる、と言う設定は鏡獅子を思わせます。楽しみです。

教草吉原雀
吉原の舞台装置で打ち出し。さすが息のあった梅玉、魁春兄弟と、歌昇さんの三人で息の会った踊り。最後ぶっかえった雀の精の衣装は袖幅がもうちょっと会った方が見栄えがするかも。。。早変わりのタイミングをあわせる為、後見さんがアイコンタクトしていて、がんばってるな、と思いました。
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by urasimaru | 2005-06-25 22:32 | 歌舞伎 みた | Comments(0)

盟三五大切

あらすじはこちらで。

除幕が佃沖の夜の海。黒衣の紺色バージョンをはじめてみた♪

主君にお金を用立てる為、女房(時蔵)を芸者「小万」に、自分は船頭になってる三五郎(仁左衛門)。船の上でいちゃつくところで、この二人は好きあってるんだなあと思う。
そこに、これから騙そうとする相手の源五兵衛(吉右衛門)の船が。

渡辺保氏によると、源五兵衛は大抵発端からして殺人鬼のような顔をしているが、今回は違うとのことでした。
うん、そういえば前回は幸四郎で、最初から深刻だったと思う。

今回は、最初の方はただ女にだまされてる浪人。家来の六七八右衛門(染)が必死に意見しても本人は家財道具を売っぱらっちゃって、忠臣蔵の義士とは思えない。討ち入りもしなさそう。
でも、真面目な伯父さん(東蔵)から、仇討ちの資金に百両もらって、やっぱり仇だ討ちしようと思い直す。
しかし、金を持っている事を嗅ぎ付けた小万と三五郎の美人局にひっかかってお金をぶんどられ、復讐の鬼となってしまうのです。

悪巧みの一味5人を殺したけど、肝心の三五郎夫婦は取り逃がす。
と思ったら、彼らの引っ越し先にやってくる。
黒い着流しに紅い裏、袖と裾も赤が、執念の深さと見た目の美しさが印象的でした(ここで変ったのか?)。

ここで小万が、夫だけは助けてとか、赤ん坊だけはと命乞いをするのが哀れ。
赤ん坊は源五兵衛に手を添えられて自ら刺し、殺されて、首になって連れ去られます。陰惨美を見せる場面です。

家にかえった源五兵衛が、つつんであった小万の首を飾って、飯を食おうとすると(凄い神経っす)小万の首がカッと目と口を開く。いかにも四谷怪談を同じ作者、南北らしい。

結局、小万と三五郎が源五兵衛を騙してまで手に入れた金は、源五兵衛こと不破数右衛門という義士のためだったという皮肉な真実が分かり、三五郎は切腹、源五兵衛こと不破数右衛門は討ち入りの仲間入りを果たす、というシニカルな結果。
忠義とはなんぞやという救いのない芝居でしたが、芸は楽しめました。
そのあとの踊りが気分をさっぱりあらためてくれました。
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by urasimaru | 2005-06-24 22:31 | 歌舞伎 みた | Comments(0)

素襖落、恋飛脚大和往来

素襖落

トミー、小舞いのちょっとした動きがぴしぴしっと決まっていてさすが。
魁春さん、前は寂しそうな雰囲気のある人だったけど、華が出てきた♪
太郎冠者の持ってる扇はこうもり柄。これはなにか由来があるのかな?
扇の落ちる所は、自分が扇になって、それから扇を動かすというクローズアップみたいな感じになっていて、ぐぐっと戦場の雰囲気に飲まれそうなところに、酔っている、という演技で散らすあたりが絶妙だと思いました。

吉三郎さんチェック。

恋飛脚大和往来

染、やるじゃん。
これがつっころばしか!

じゃらじゃらしたところがすごくおもしろかった。アツアツの恋人同士が夫婦漫才しているみたいな。大阪弁って現代と変らない?ガイジンの私にはそう思えました。

裏の路地みたいなところで逢い引きするんだけど、照れる二人を良い様にあしらうおえんの秀太郎さんが。とても楽しそう。ちょうちん持ってきて「ばあ」とかおどかしたり。

八右衛門の仁左衛門は、「悪人ではないけど嫌われもの」。総スカンって外国語かと思ってました。「好かん」、なのね!
孝太郎さんは可憐。新口村で孫右衛門にかいがいしくするところは特にいじらしい。早変わりがないので、どきどきしなくて済むけどちょっと物足りない様な複雑な気分。(このへん、サトラレの攻撃で大分苦戦してみてました。)
比翼紋に初めて気がついた。
歌江さんのブロマイドゲットしました。
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by urasimaru | 2005-06-23 22:30 | 歌舞伎 みた | Comments(0)

輝虎配膳

梅之芝居日記さんの6/5の日記で、
どんどん肌脱ぎしていく衣裳が白にみえるけれども、「紗綾型(さやがた)の地模様の白綸子(しろりんず)」で、脱ぐにつれで模様が大きくなることを知らなかったら、気がつかなかったかも。すごい重ね着で、襟元をみると「あんなに着てるのか!」という感じでした。しかも、歩きながら脱ぎ捨てるとかなのかとおもったら、その場でどんどん脱ぐので、驚きと笑いが巻き起こりました。
厚着でもすっきり見える梅玉さん、怒る役をすることが多いけど、キレルって感じじゃない独特の雰囲気がありますね。
秀太郎さんの越路は声が小さかったけど、頑固な感じがあってました。
時蔵さんのお勝の使う琴は徳川家から六代目歌右衛門に譲られたものだそうで、実際に時蔵さんが引きました。そうくると、阿古屋が見たくなってきます。
梅之芝居日記さんの5/31などもごらんください。お気に入りからいけます。
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by urasimaru | 2005-06-22 22:29 | 歌舞伎 みた | Comments(0)

歌舞伎にとって襲名とは

イヤホンがイドの小山観翁さんのところから引用しますと、襲名の襲は「名前を重ねる」こと。既存の名を名乗るということです。

この場合の名前は、「ブランド」みたいなものでしょう。引き継がれるのは名前だけではなく、その家系に伝わる「型」や「芸」などの文化も引き継ぐことになります。

歌舞伎が隆盛を極めた江戸時代は、身分制度社会。代々先祖の身分、職業を継ぐのが正しい生き方で、それが社会を安定させるものという考え方でした。

再び小山さんの文章を拝借します。
「家柄が重んじられ、お客も世襲、役者も世襲という仲で、お互いが持ちつ持たれつ共存共栄したのが実情でした。

 たとえば、近江屋の初代が、初代の仁左衛門を贔屓(ひいき)にすれば、倅の二代目は自動的に二代目仁左衛門の贔屓になりました。
(中略)
両者の間には一種の責任感さえ存在したといいます。

 贔屓とは「貝」の字が四つも使われていますが、貝は通貨のことですから、経済的な余裕がなければつとまらず、それ自体が信用につながりました。

 一方、これを受ける役者も自己の知名度や人気を武器として、贔屓客の企業のイメージアップ等に全力を尽して協力しました。

 これが、ただの「ファン」との著しい違いなのです。」

このような「贔屓」は今でも存在するそうですが、一般にはあまりいなくなりました。

新しい役者が、懐かしい名前を引き継ぐことは、観客側としてとてもうれしいことです。
お祝いとして幹部俳優がそろって口上に出演したり、いつもより豪華な興行が行われるので、襲名興行は歌舞伎界全体の活性化、経済効果をもたらします。

なお、歌舞伎の家系は血統絶対主義で引き継がれるものではなく、相応しい実力を持つ養子や弟子などが芸を引き継ぐ事もしばしばあり、また、坂田籐十郎の様に、絶えていた名前を復活させることもあります。
ただ、実子だと小さい頃から親元で修行ができる(=年齢の割にキャリアが長くなる)、外見や性格が似ている、などメリットがあると考えられます。

伝統のある名前でなくても、実力があって功績を残した役者の名前は「大きな名前」になります。
そうすると、その功績にあやかりたい、受け継ごう、と襲名が行われ、そうやって「有名な名前」がだんだん増えてきたので、今有名な名前でも「何代目」の数にばらつきがあるのです。
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by urasimaru | 2005-06-16 22:25 | 歌舞伎について考えた事 | Comments(0)

緑の少女/エイミ−・トムソン

人類が様々な星を訪ねている遠い未来。
ある熱帯雨林の生い茂る惑星を調査中に、生物学者ジュナを含む数名が遭難。他のメンバーは死亡し、ジュナは熱帯雨林に住む原住民に命を救われる。
彼らは彼女の身体を惑星に適応できる様、その場で改造してしまう。
覚醒して驚くジュナだが、母船は地球へと去ってしまい、迎えが来るまでその惑星で暮らす事を余儀なくされる。
非常に知的で、友好的ではあるが驚くべき生態を持つ原住民と彼女は。。。

上巻の漫画っぽい少女の表紙とはうらはらに、文化人類学SFと呼びたい上下二巻の文庫本(ハヤカワ)。
原題はTHE COLOR OF DISTANCE。

コミニュケーション、生態系、異文化について考えさせられた。

文化人類学のフィールドワークおよび異文化体験について、面白い文章があるので紹介します。
これをパワーアップしてエイリアン版にしたのがCOLOR OF "DISTANCE"って思っていいんじゃないかと。

読んでいて、アジア文化を意識したが、著者は日本オタクらしい。そういえば、こんな用語が。

クアルビッリ テンドゥの伝統的な舞踊/説話の芸術形式。
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by urasimaru | 2005-06-14 22:23 | | Comments(0)

松助さん

去年九月、海老ちゃんの助六がどうしてももう一回見たいので、名古屋へ行きました。どうせ遠征するなら源氏も見たかったので、一泊して昼夜見物。

観劇を終わって地下鉄へと向かったら、楽屋口があって、役者さんが。一緒に遠征した友人が、助六で通人をやってらっしゃった尾上松助さんに「ヨン様!」と声をかけました。通人のネタが「ヨン様」だったのです。近所に泊まってらっしゃるらしく、手ぶらだった松助さんは、別人の名前での呼びかけだったにもかかわらず足をとめて下さり、写真撮影に応じて下さいました。
写真を撮るのもカメラが出てこなくてあたふたしている(お芝居見た後で頭あの世にいってるし)のを待って下さって、私が友人と松助さんのツーショットを撮ったあと、私もツーショットを撮るだろうという感じで待って下さったのです。
でも、私は顔にアトピーが出て凄い状態だったので、写真にうつりたくなく、「私はいいです」とか言ってしまいました。失礼〜!今考えると、だったらサインとか握手とかお願いすれば良かった!

松助さんは、味のある脇役で、大好きな役者さんの一人です。
平成2年(て西暦何年?)に息子の松也クンと一緒に襲名されたのですが、そのときの松也クンの姿が可愛くて、白黒コピーしてプリントゴッコして色を塗って年賀状に使わせてもらったのです。その松也クンも立派な若手になって、とかそういう話もしたかった!
でも、頭爆発してたので、通人の金メダルネタが歌舞伎座ではありませんでしたねとかいうアホな(オリンピック挟んでるんだから当然ぢゃ)お話しかできず、なんだか悪かったなあというのと、良い人だなあという印象をお土産に、ほかほかした気持ちで名古屋から帰ったのでした。

その後、去年の11月に梅玉さんのサイトで、松助さんが稽古中に具合が悪くなったという話が。今の博多座では通人は亀蔵さんがされてるので、闘病中なんでしょうか。。。
どうか元気になって歌舞伎座でお会いしましょうね。待っています。
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by urasimaru | 2005-06-12 22:23 | 歌舞伎の雑談 | Comments(0)

十二夜

チケット取りました。
蜷川氏の演劇は、大昔「盲導犬」(1989らしい。ちなみにキムタクの初舞台。smapて何?と思った。どんな役だったか忘れた。桃井かおりが首輪してたのしか記憶に残って無い)というのを観て以来でしょう。
これはたしか澁澤龍彦原作ってことで観たんだけど、唐十郎なのでわけわかんなかった。まあ、唐も昔興味あったっけな。

近代能楽集もメディアも良いだろうと思うし、興味はあるんだけど、高いんだもの。(^^;
私の演劇予算は5千円くらいが基準なのです(でも襲名とか追っ掛けとかの場合は無視)。

で、十二夜。楽しみにしております。

最近は歌舞伎に新風を、という流れが大きくなってきましたね。野田版もそうですが、團十郎さんや吉右衛門さんも新作や復活狂言とかやってて、しばらく前の猿之助孤軍奮闘という状況からだいぶ変ってきました。こういう流れが内部からでてくるというのは健康なことで、歌舞伎が博物館モノにならないで生き続ける力のもとだと思います。

しかし、チケットもwebで取る様になってからなんか投げやりになってる自分がいる感じ。たまには東席で観たいなあ。
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by urasimaru | 2005-06-11 22:22 | 歌舞伎の雑談 | Comments(0)

「四代目坂田藤十郎襲名披露興行」の記者会見

「上方歌舞伎の祖」とも呼ばれた大名跡・坂田藤十郎を231年ぶりに中村鴈治郎丈襲名。
襲名の予定は「21世紀は襲名の目白押し」って感じで5年位前から言われていましたが、ガンジー1931年生まれ。今から5年後って。。。なんて思ったのでした。
本人としては坂田藤十郎はずっと前から名乗りたかったんだけど、家の名前の鴈治郎を継がなきゃって言われて、鴈治郎として実績を残してようやく念願の藤十郎を襲名する運びとなったそうです。
去年九月御園座の「熊谷陣屋」で、夫婦で出家という、私としてはいつもより感情移入しやすい幕切れを見せてくれた鴈治郎さん。

演目も決まり、実現間近となってわくわくしてまいりました。

江戸時代には江戸よりも上方の方が文化の中心だったそうですが、現在上方歌舞伎は存亡の危機にあるといってもいいでしょう。
和事は型ではなく個人の工夫でやるそうです。まあ、先人の工夫が見本とはなるんでしょうが、より写実的なので、役者さんの個性に合わせてアレンジしないと、上っ面をなぞってるみたいになってしまうんだと思います。その辺の話は今月の歌舞伎座で「恋飛脚大和往来」を見たらたぶん書くでしょう。

上方歌舞伎の和事と江戸歌舞伎の荒事が歌舞伎の両輪。両方が栄え、競い合って豊かな華を咲かせるために、大きな期待のかかる襲名です。

記者会見

来年7月、大阪松竹座の夏祭浪花鑑の団七九郎兵衛が、一番面白そうだなあ。
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by urasimaru | 2005-06-09 22:21 | 歌舞伎の雑談 | Comments(0)