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世界は男と女でできている/サラ

久々に行くと、サンシャイン劇場って、ハンズから心細くなる程遠くにあった。そして、ニ階席への階段には、数々の名舞台の写真が。おっと、若き日の加藤健一さんも。そうか、彼に呼ばれてここに来たのかも。

麻実れいと金田龍之介の二人芝居。
1922年、夏の昼下がり。フランス・ブルターニュ地方にある別荘のテラス。77歳の老齢を迎えたサラ・ベルナールは、自身の伝記出版のため、秘書のピトゥに口述筆記させている。登場人物に扮しては次々にサラの相手役を演じるピトゥ、二人の回想はお芝居ごっこのように展開されていく……。

麻美れいさんはずーっと前「メアリ・スチュアート」で見ました。その時の相手が白石加代子で、演出が宮本亜門。見ておいて良かった芝居の一つ。新キャストもきっと良いでしょうけど、前の濃さにはかなわない気もするが、そんなことはおいといて。

金田龍之介さんは舞台は初めて。声が富十郎さんに似てる、なんて思った。ピトゥはサラに強要されて相手役を演じるんだけど、「お芝居ごっこ」なので、入り込む直前に素に戻る。その間合いのはずし方が絶妙で、上手な人同士がわざとふざけてダンスをしているみたいな感じでした。

二人芝居なのに(?)、装置が豪華。テラスの石壁や、クッションとか小道具とか、本物っぽいっていうか〜、あーなんかオトナな演劇を見に来たんだなあというか。あー別のトコを皮肉ってるとかじゃなくて、衝撃だったんです。5日間しかやらないのに?って。でも、巡業するんですね。ヨカッター(謎)

隣のお客さんがハナビシビシでした。
で、ばっちり風邪うつされました。
池袋の空気にアタッタのもあるし、一週間に歌舞伎含め劇三本はきつかった。
沈没してます。

でも、なんか、タイトルの様に思ったのでした。見て良かった。パンフ読みたかったけど千円なのでケチって買わなかった。

来年やる、三津五郎と平幹二郎の『獅子を飼う』. 利休と秀吉 なんて、絶対良い!とか思ったけど、そんなに手を広げたらヤッテケネーよ。

身体が二つ、目玉が四組、脳が三つ、そしてそれらを支えるエネルギーとお金のリソースが。

ぴかさんの記事を読んで思い出したので補足。
カーテンコールは地に戻らず役としての挨拶という感じで、サラが突然観客の拍手を幻想で見て驚き喜んでる感じでした。
トスカで足を怪我する、というのは、漫画「動物のお医者さん」を読んでいなければピンとこなかっただろう私でした。。。

さらに付記。『獅子を飼う』、手配してしまった。歌舞伎会カウント対象じゃなく、ウェブ発売もしないけどチケットホン松竹等一般ルートで発売がはじまってまして…。
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by urasimaru | 2005-10-31 12:52 | お芝居の感想 | Comments(6)

中村鴈治郎改め坂田藤十郎襲名披露 寿 初春大歌舞伎

 平成18年1月2日(月)初日→26日(木)千穐楽
  【昼の部】(午前11時開演)
  一、『鶴寿千歳』(かくじゅせんざい)

     雄鶴           梅 玉
     雌鶴           時 蔵

  二、『夕霧名残の正月』(ゆうぎりなごりのしょうがつ)
     由縁の月

     藤屋伊左衛門        鴈治郎改め  藤十郎
     扇屋三郎兵衛               我 當
     太鼓持鶴七                 進之介
     扇屋女房おふさ               秀太郎
     扇屋夕霧                 雀右衛門

  三、『奥州安達原』(おうしゅうあだちがはら)
     環宮明御殿の場

     安倍貞任                吉右衛門
     袖萩                  福 助
     八幡太郎義家              染五郎
     浜夕                  吉之丞
     安倍宗任                歌 昇
     平?仗直方                    段四郎
うちのマシンでは化けるらしいです<( )>

  四、花競四季寿
     『万才』(まんざい)

     万才          芝 翫

  五、『曽根崎心中』(そねざきしんじゅう)

     天満屋お初         鴈治郎改め  藤十郎
     平野屋徳兵衛              翫 雀
     油屋九平次                橋之助
     天満屋惣兵衛              東 蔵
     平野屋久右衛門               我 當
   
  【夜の部】(午後4時45分開演)
  一、玩辞楼十二曲の内
     『藤十郎の恋』(とうじゅうろうのこい)

     坂田藤十郎          扇 雀
     若太夫        歌 六
     宗清女房お梶       時 蔵

  二、坂田藤十郎襲名披露
     『口上』(こうじょう)

     鴈治郎改め   藤十郎
     幹部俳優出演

  三、 『伽羅先代萩』(めいぼくせんだいはぎ)
     御殿
     床下
     初代中村虎之介初舞台

     御殿
     乳人政岡           鴈治郎改め  藤十郎
     八汐                    梅 玉
     松島                    扇 雀
     千松             初舞台     虎之介
     澄の江                    壱太郎
     沖の井                    魁 春
     栄御前                    芝 翫

     床下
     仁木弾正                  幸四郎
     荒獅子男之助               吉右衛門
 
  四、 上『島の千歳』(しまのせんざい)
     下『関三奴』(せきさんやっこ)

     島の千歳
     千歳                福 助

     関三奴
     奴                橋之助
     奴                染五郎
 
◇ご観劇料(税込)
  1等席     20,000円
  2等席     14,500円
  3階A席     6,500円
  3階B席     3,500円
  1階桟敷席 22,000円
 

鴈治郎最後のインタビュー
楽屋暖簾
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by urasimaru | 2005-10-28 10:47 | 歌舞伎の雑談 | Comments(0)

暮れの歌舞伎座は勘玉&フレッシュな顔ぶれ

平成17年12月2日(金)初日→26日(月)千穐楽

  【昼の部】(午前11時開演)
  一、御所桜堀川夜討
    『弁慶上使』(べんけいじょうし)
     武蔵坊弁慶           橋之助
     侍従太郎             弥十郎
     腰元しのぶ            新 悟
     花の井             竹三郎
     おわさ            福 助

  二、『猩々』(しょうじょう)
     『三社祭』(さんじゃまつり)
     猩々・悪玉        勘太郎
     猩々・善玉       七之助
     酒売り           弥十郎

  三、『盲目物語』(もうもくものがたり)
     弥市・藤吉郎後に秀吉         勘三郎
     柴田勝家             橋之助
     浅井長政           段治郎
     侍女真弓              笑三郎
     朝露軒                 亀 蔵
     お茶々後に淀君            七之助
     お市の方                玉三郎

    
  【夜の部】(午後4時30分開演)
  一、『恋女房染分手綱』(こいにょうぼうそめわけたづな) 重の井
     乳人 重の井        福 助
     三吉          児太郎
     腰元若菜        七之助
     本田弥三左衛門    弥十郎

  二、杵勝三伝の内 『船辨慶』(ふなべんけい)
     静御前・平知盛の霊            玉三郎
     武蔵坊弁慶                段治郎
     源義経                  薪 車
     船頭                    勘三郎

  三、 秀山十種の内 『松浦の太鼓』(まつうらのたいこ)
     松浦鎮信          勘三郎
     宝井其角           弥十郎
     お縫            勘太郎
     大高源吾          橋之助
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by urasimaru | 2005-10-27 10:55 | 歌舞伎の雑談 | Comments(0)

女ばかりの昼の部。(でも実ハ全部男。)

気がつくとそんな十月歌舞伎座昼の演目で、たまたま気に入った席がとれたのが楽日でした。
「廓三番叟」。
芝雀の傾城千歳太夫(翁)、亀治郎の新造梅里(千歳)、翫雀の太鼓持藤中(三番叟)。
皆さん素敵に踊っていましたが、特に亀治郎さんがのびのびというかはきはきというか、えっと、身体を充分に使って踊っている様子がとても良かったです。衣装もきれい。

「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」尾上 玉三郎、お初 菊之助、岩藤 菊五郎、弾正 左團次、大姫 隼人、求女 松也…。
大姫って、こないだまで見ていた大河ドラマ「義経」に出てきた頼朝の娘がモデルなんですね〜。夜の部の壱太郎もだけど、隼人も大きくなって。隼人くんって、ダルビッシュに似てる…筋書きの写真では。
菊五郎の岩藤は毒々しいまでの憎たらしさはないけど、堂々と地声のままで立派な敵役。それでも女形に見えるところが兼ねる役者の力でしょうか。この人が堂々としてるので、安心して尾上に同情できます。
筋書きに、「出入りの商人の娘が御殿奉公をして、武家とのつながりを強くする事もよくあった」、と書いてあったのが頭にあって、「実家の為に政治の場に出てきて仕事をするキャリアウーマン」、という感じの人かな、と思いました。でも、武家の家には違う思惑とか陰謀が渦巻いていて、歯車に巻き取られて死なざるを得ないと。
ま、彼女が死なないと芝居にならないし(それを言っちゃ−おしまいよ)、死ぬ人は死ぬんだな、という感じ。でも、すすり泣き、多かったです。
菊之助のお初は、男っぽいと言われてましたが、一ヵ月の進歩か、芯の強い小娘の一生懸命さがかわいらしく出ていました。
尾上とお初は「S」(いーつーの人だ?)という感じの場合が多く、今回の二人は「二人道乗寺」でやべーよ!位そのセンを出してくれたので、ちょっと期待(?なにものだよ)してたんだけど、健全でした。
うしろの観客がサトラレ夫婦じゃなかったら私も泣けたのに。(泣)
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by urasimaru | 2005-10-26 18:19 | 歌舞伎 みた | Comments(6)

雀右衛門丈の意気地 〜歌舞伎座10月24日夜

歌舞伎座中を走り回ってはり紙を探していました。
ないよ。代役のお知らせ。
もしや。

出ました、出てくれました、雀右衛門!
「京屋!」の掛け声もいつもの平静さがなく、客席も息を飲んだ。
11日から休演だった雀右衛門、復帰。
腰痛と聞いていたので、正直多少期待はしていましたが、大当たり。

「河庄」
女は死に憑かれている。ずっと下を向いて耐えている。そんなに思いつめたら身体に悪いよ。でも、他にどうしようもない、真直ぐに考えるほど、自分が悪いと思いつめるしかない立場の女なのだ。
そんな女の心もしらず、いや、知ってるくせに、知ってて一緒に死ぬつもりなのに、女に甘えて男はゆらゆらしている。
ほんにしょうもない男なのだけど、じゃらじゃらしゃべくりまくる愛嬌の舞台を圧倒することと言ったら。
カタブツの兄さんもこの甘ちゃんな弟が可愛い。
なによりもこのアホ男をかわゆがってるのが、客だ。
女房を泣かそうが、親戚を困らせようが、心中しようが、いいよ、あんたなら。好きにしなはれ。

あと三日の鴈治郎はんに、どうしても付き合いたかった雀右衛門さん、二人を大きく包んで、上方の素敵な掛け合いを聞かせてくれた我當さんも、この男が好きで好きで、何を言われても許しちゃうんだろうなあ。
おっと、現実と虚構が混じってしまったよ。

どうしても成駒屋ってかけたかったし、ありがとうって伝えたかったので、無理な掛け声をして、ごめんなさい。緊張と感動で固い声しかでませんでした。

「日高川」
安珍清姫も随分ひどいオトコの話ではある。まあこれは裏がありそう?
それはともかく、玉三郎。
文楽は何回か見たけど、文楽人形は歌舞伎の人形振りよりもずっとなめらかに、驚く程人間らしく動く。
そんな感じ。薪車さんの船頭もカシラにしか見えないし、ああ小劇場で字幕付きで見ないといかん、という気持ちになった。でも川に入ってからはさすがにたいへんそうだった。
お楽しみだった菊ちゃんには目がいきませんでしたわ。ま、それは昼の部で。

「引窓」は、何度も見てると思うけど、今までぽかんと見ていてなんかダンドリっぽく感じて、腑に落ちないお芝居だった。
それがなぜか今回は、すぽんすぽんと配役が自分の中ではまって、外は大きな月が出ていて、引窓から驚くほど明るい光が差し込んだりするんだなあ、とはじめて思った。「なぜものをお隠しなさる」のところでは泣けた。
やっぱり捕まろう、とか逃げよう、という流れも、なんで?と思っていたのが、なんかするっと納得できた。

劇場に行くまでしんどくて、牛の歩みで向かったのだが、こんなこともあるのだなあ。劇場でたらまた牛歩ずるずる。

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by urasimaru | 2005-10-25 11:54 | 歌舞伎 みた | Comments(0)

醍醐寺薪歌舞伎

競馬見て力を使い果たし(って走ってもないのに)寝てしまい、「義経」を見のがす。衛星放送で見てもよかったんだけど、そのまえに結構力入れて見てたCSのハガレンも見のがしつつ、ラジオの音声だけで義経を睡眠学習してたらしい。ハガレンは分からないころにあの辺見てたし、ま、いいかー。
「義経」はもうどうでもいいわいという気分(ついに)。

と、教育テレビで「醍醐寺薪歌舞伎」をやってるじゃあーりませんか。
でも、チャンネル権がないので、かろうじて團十郎さんのにらみと、「勧進帳」の問答あたりだけちらちらと。
睨みは嬉しかったけど、体調が…なのかなあ、とか色々おもっちゃったり。
「勧進帳」はトミ−の絶品をみたばかりなので、海老蔵がへたくそに見えてしょうがない。
まあ、そんなワカサを見て感慨に耽ったりするのもファンの楽しみではあります。
なーんて、好きな役者じゃなかったら、くそみそにけなして終わるのに、勝手だなあ。

また親子でやる時は期待してますよ!
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by urasimaru | 2005-10-24 10:52 | 歌舞伎の雑談 | Comments(0)

西暦2005年10月23日

ディープインパクト、無敗で3冠
長生きはするもんぢゃの…。

馬もすごいけど、武騎手の心中を思って、あの対応はすごいなーと思った。

関係者でも何でもないんだけど、(ファンかどうかもわかんない位…ディープって好きとか嫌いの問題じゃない)あの皐月賞のゲートとか思い出したら、こわくてこわくて、テレビ見るのよそうかと思った。けど、しっかりとNHKにラジオを合わせてて、やっぱりテレビをみた。

最近頭が混乱してて、番組を見ながら気持ちの底の方にいろんなものがどんどん沈んで行って、まだそれらは結晶してないまま。
なんだか途中からレースが終わってしまうのがもったいなくて、京都の夕日の中、きらきらとしたサラブレッドたちに、いつまでもいつまでも走っていて欲しかった。

無事にみんながかえってきて、望まれた結果が出て、(彼の名前を讃えるために換金されない馬券がたくさん、日本中に眠るんだろうな)滞りなくセレモニーになって、こわかった気持ちがやっとおさまった。もし私が関係者だったら、まだ安心していい訳でもないんだけど。

*10月29日(土曜・午後9時〜9時52分)の「NHKスペシャル」で仮タイトルは「空飛ぶサラブレッド〜ディープインパクト 心を揺さぶる強さの秘密」を放映予定。1頭の競走馬にスポットをあてて同番組で扱うのは初めて。

菊花賞当日の様子はこちらで。
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by urasimaru | 2005-10-23 16:39 | | Comments(6)

読む方の状態

最近脳みそがちゃんと動いてない時期。やたら眠いし。
でも、というか、だからこそ本を読む。

「ICO-霧の城-」宮部みゆき
空間認知が出来てないので、城のどこにいるのかよくわかんなくなった。私、そういう方向は弱いな。ま、そういう魔法の城でもあるので、いっか。
ラストはちょっと予定調和的かとも思うけど、ま、いっか。
読んでいる時間はとても楽しめました。

「Brain valley」瀬名秀明
ハードカバーが図書館にあったので。文庫の方がカバーかっこいいな。
前半のレセプターの話は問題なかったんだけど、後半、というかラストの方のだだだだと事件が起こるところが、頭の中で処理できなくて、ちょっとわけわかんなくなった。たぶんそれはこっちのコンディションの問題。
で、結局あっちの話とこっちの話の相関性は?とか、出生の秘密は?って感じだけど、ま、いっか。
人物がイマイチ作り物っぽい中、チンパンジーのハナだけ存在感が光ってる。
なんか、瀬名さんが作家が成長していく過程の作品なんだなあと暖かい目で見てみたり。(おこがましいよ!)なんかイイヒトそうなんだもん。

---
チンパンジーについて言うと、テレビで子供服着せられたりして、「なごみキャラ」やらされてる様子は見るに耐えない。テレビのバラエティーは自分が選べる場合は見ないのだが、「騙されて絶叫マシンに挑戦する売れない芸能人」の番組を見てしまって非常に不快だった。どこまでがやらせなんだろうとか、売れてないことがウリなキャラ、とか。
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機嫌悪い最近ですよ。

今回借りたのは、もうひとつ小説と、ヒトゲノムの科学本。ヒトゲノムについて私が知りたいのは、解析されたゲノムって誰の?ていうことだけなんだけど。
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by urasimaru | 2005-10-19 12:11 | | Comments(6)

女の一生、スキンケア…。「人間科学」養老孟司の続き

「人間科学」養老孟司をまだガメテいる。都市とは何か、という章しか読み進んでない。また訳のわからないことを書き散らしておきます。

私が子供の頃(つまり昔さ)は、川で水死したりする人がでても、今みたいに騒ぎにならなかった気がする。運が悪い本人には気の毒だが、夏に水の事故があるのがあたりまえで、しょうがないって感じだった。最近は、どんな場合でもどっかや誰かの責任が問われたりして、どんどん「あぶないこと」は出来ない雰囲気になっている様な気がする。そのくせ突然切れて切ったりはったり(なにをハルんだ?)?

現代社会は都市社会で、都市とは巨大化したヒト脳の機能、とくに意識が中心となっている、と養老せんせ。

都市では「ああすれば、こうなる」という動き、人工物しか置かない約束になっている。その結果、コントロールできない生老病死は目につかない様に病院に入れられ、電車の中で授乳するような光景は見られなくなった。身体は自然であり、人工物ではないから。
都市は物流を確保し、エネルギーを消費する。昔は「薪」だったので、レバノン杉はなくなって、砂漠になった。今は石油とかを使ってるけど…。

意識でコントロールされた都市に住むことは、絶対を求める。脳が変化することに耐えられないかららしい。脳は常に変化している。その変化する脳で生み出される意識でつくられた人工物の中に住んでいて、脳自体の変動に不安をおぼえると、ヒトは固定点を求めるらしい。でかい建物をつくったり、イデオロギーとか「全知全能の神」とかを置いてみる。真実を探究する科学とかやってみる。それが一神教的世界らしい。

でも、日本は一神教ではない。日本はシティーとサバーバンの境界がない。
なし崩し的に田舎になる。なんでかっていうと、日本は自然災害が多く、かつ丈夫な植生を持っているかららしい。
熱帯雨林は土壌が貧困なので、木を切ったら元にもどらない(だからたいへん)けど、日本(というか東南アジア)あたりだとそのうち元に戻る。そういう自然と折り合って生活する風土には、仏教が合うみたい。
自然に「手入れ」をして里山という中立状態を作って、そこで暮らすには、絶えず自然を相手に努力を続けなければならない。その結果、努力、辛抱、根性という性格(国民性?)がでてきたらしい。
自然を相手に折り合って、「仕方がない」という言い方で不幸や不便を受け入れてきた。でも、都市化(養老せんせー曰く脳化)が進むと、意識でコントロールできない状況を排除しようとする様になる。どうも最近はそういう風潮らしい。

「顔は身体の一部であり、その意味では自然である。したがって化粧を手入れの一つといっていい。完全な人工化論者であれば、美容整形をするであろう。空間でいうなら、それが天王洲であり、ポートアイランドである。環境原理主義者なら、なにもせずに放置しておくかもしれない。つまり屋久島、白神産地状態である。そういう女性をまだ私は見たことがない。もともとある自然は「仕方がない」。それをなんとか数十年、「手入れ」をして生じる田んぼ里山状態が、ふつうの女性の顔かたちであろう。それには日常不断の努力の積み重ねがある。」
極端な人工顔の持ち主である、アメリカの有名男性歌手を思い出した(苦笑)。あの国には「中庸」っていう路線があんまりなさそうだな。
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by urasimaru | 2005-10-13 17:14 | | Comments(6)

松緑の足の裏

国立劇場十月歌舞伎、通し狂言「貞操花鳥羽恋塚(みさおのはなとばのこいづか)」行ってきました。

途中に新劇が入ると歌舞伎の動きが新鮮♪

でも自分のコンディションは悪くて、遅刻してうめゆきさんの出てるとこが見られなかったし、ずーっと眠気が去りませんでした。

ストーリーは三つに別れていて、結構めんどくさかったです。筋書きなしだとちょっと厳しいかも。一回目の幕間で走って買いに行きました。

最初が頼豪阿闍梨の怨念を残して死ぬまでの話。
次が嵩徳院が魔道に入る話。
最後が袈裟御前を巡る恋の鞘当てと身替わりの話。
ベースが高倉の宮を守る忠義vs驕る平家、って感じ。ちょっとは大河ドラマ「義経」見ていた甲斐があったかも?

信二郎さんが声やられてて、トミ−台詞が入ってなかった。
松緑、梅玉、考太郎、時蔵さんはよかった。松緑がいいって思ったのは十二夜以外では初めてだ。素顔の写真を見ると、太り過ぎって思うんだけど、化粧映えはしてました。でも、後ろの席のオジサン達に「顔が小さくてダメだ」と言われてました。どうすればいいんでしょうか。
梅枝好きだな。歌六さんはああいう屈折した役が似合うのかな。
仕掛けがたっぷりでした。
リンクしている、梅之さんのブログを見ると種明かしがあって「ほほう」です。
花道を舟が来るところ、歌舞伎座だと電動(らしい)なのが、青い黒衣(水衣)さんが三人がかりで人力で押してて、すぐそばを通ったのが驚きました。

ドブ席とったのは失敗。宙乗りは花道でセッティングして飛ぶのかと思ったら、暗転の間に劇場の真ん中まで移動して、一度戻ってきて花道上でぶっかえって、その時だけ下から顔が見えました。後はずっと足の裏…。

ちゃんと見た人しかもバックステージツアーも!な人

でも、歌舞伎座ではいつも遠い〜ので、来月の国立も同じ様な席をとっちゃった。
「絵本太功記」通し
真柴久吉       芝翫
武智光秀       橋之助
十次郎の許嫁 初菊  孝太郎
光秀妻 操      東蔵
武智十次郎光義    魁春

半蔵門駅から国立劇場に行く間に、耳に不妊手術済みの切れ目が入った三毛猫がいて、会えるとちょっとうれしい。今日も走りながら(遅刻)手を振ってみた。
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by urasimaru | 2005-10-12 18:32 | 歌舞伎 みた | Comments(4)